

北見 万幸(かずゆき)氏
横須賀市終活支援センター特別福祉専門官
横須賀市が2018年7月から始めた、経済的に余裕のない高齢者を対象に死後の手続きなどを支援する「エンディングブラン・サポート事業」を発案した。
実務に携わり、市民や他市、行政、まちづくりなどの講演等を多数行っている。
また、横須賀市への多くの視察に対応する日々を送っている。
テーマ:遺骨が鳴らす警鐘 ~終活支援・新ステージへ~
このたび、北見万幸氏をお招きし、医療ソーシャルワーカー(MSW)をはじめとする支援専門職が今後どのように制度と向き合い、地域社会に貢献していけるかをテーマに講演いただきます。
北見氏はこれまで全国各地で精力的に講演活動を行い、最近では富山県の済生会病院にて約100名のMSWに向けた研修会で登壇されました。その中で、「医療ソーシャルワーカーには、制度の“利用者”だけでなく、制度の“創り手”としての視点を持ってほしい」と訴えられています。各自治体への制度創設の働きかけが、支援の現場を変える大きな一歩になるとの強いメッセージが込められています。
また、過去には上川陽子外務大臣(当時は法務大臣)からの要請で意見を述べられた経験もあり、その際には「墓地埋葬法第9条」が支援の現場での障壁となっている点を指摘し、廃止の提言をされています。特に、身寄りのない方が亡くなった場合において、亡くなった「場所」の自治体が対応責任を負うという現行制度の課題を鋭く指摘。「生きているうちに支援を届ける仕組み」こそが本質であると、制度の根幹からの見直しを促しています。
これまで「本人・市役所・お寺」の三者で運用されてきた制度に加え、2025年度からは「市民後見人(準専門職)」も加わり、四者体制による支援モデルが始動する計画です。行政だけに依存しない、地域ぐるみの支援体制づくりは、持続可能な制度(SDGs)として注目されています。
制度と現場の“すき間”に光をあて、支援が届かない人を生まないために。
この貴重な機会に、ぜひ多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
開催概要
日時
2025年6月14日(土)
13時半~15時
会場
埼玉会館7階 7B会議室
〒330-0063
埼玉県さいたま市
浦和区高砂3丁目1−4